「DUSTBIN BABY」(ジャクリーン・ウィルソン)感想

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最近児童文学のよさに気づきました!
児童文学には、家族や大事な人たちへの純粋な気持ちが描かれていることが多いのですごく感動します。扁桃体が弱って涙腺のコントロールが効いていないのかもしれませんが。

この前読んだのは、英国の作家ジャクリーン・ウィルソンJacqueline Wilson(※1)の「DUSTBIN BABY」です。英語の勉強のため洋書で読みました。


Dustbin Baby

↓以下あらすじと感想です。(重大なネタバレは避けてます)

エイプリル・シャワーズは、生まれてすぐにピザ屋裏のゴミ箱に捨てられていた女の子。
中学ではキャシーやハンナという友達もいて、養母マリオンと暮らしています。
ですが普通の家庭をうらやみ、いつもどこか寂しい気持ちがありました。

14歳の誕生日にマリオンからもらったプレゼントはイヤリング。

てっきり携帯がもらえるものと思っていたエイプリルはがっかりして怒り狂います。

冒頭の文章から十代の女の子の難しい感情が溢れています。

I ALWAYS HATE my birthdays. I don’t tell anyone that. Cathy and Hannah would think me seriously weird. I try so hard to fit in with them so they’ll stay friends with me. Sometimes I try too hard and I find myself copying them.

(Dustbin Baby (p.9). Penguin Random House Children’s UK. Kindle 版.)

そして一日の家出。「スクラップブック」で読んだ自分のヒストリーを頼りに。

まずは、ウエストンへ向かい、自分が一歳になるまでの養母パトリシアに会いに行きます。
パトリシアは親元から離れざるをえなかった赤ちゃんを預かる仕事をしていました。
たくさんの赤ちゃんを見てきたからか、再会しても特に大きな感動を見せず、エイプリルは内心落胆します。せっかく会いに来たのにショックですよね。
オレンジの髪の毛のターニャという孤児にも出会い、仲良くなったのが唯一救いです。

その後、四歳になるまで別の養父母のもとで過ごし、その回想が描かれます。
そこでの出来事がもうかなり最悪です。エイプリルが可哀想すぎて涙です。
こんな目にあったら一生トラウマになるってくらいです。

その後の孤児院でも、いじめ、傷害事件、エトセトラ。

よくグレないで成長したなあと。
でも素直で健気だから、養母となるマリオンの目にとまったのでしょう。

14年前、生まれたばかりのエイプリルをピザ屋裏のゴミ箱から見つけたのはピザ屋バイト店員の青年フランキーでした。
この青年も物語に関わってきます。

それと実はマリオンを「ママ」と呼べない理由があり、物語の終盤で明らかになるのですが、あっと驚きました。

*マリオンは、この物語に出てくるような胸くそ悪い大人ではなく、善良な女性です!ご安心を。

実のお母さんの話がエイプリルの空想で描かれたり、時系列もちょっとバラバラだったりと、読んでいて「ん?」と混乱するところもありましたが、14歳の女の子らしいなあと思います。

悲惨な子供時代を過ごしてきたエイプリル。
愛を探し求める旅に胸が苦しくなりますが、読後は深い感動に包まれました。

原本で読みましたが、文章の構文は簡単です。

英単語は、日本の大学受験レベル以上のちょっとマイナーな単語も出てきますが、まあなんとか読めます!是非読んでみてください。

邦訳版「ダストビン・ベイビーズ」もamazonにありましたが中古しかないみたいです。

※1 ジャクリーン・ウィルソンJacqueline Wilson
1945年生まれの英国児童文学作家で、離婚や養子といった複雑な問題を題材にしたものが多い。Girls in Love, Vicky Angelなど邦訳あり。彼女の本は2002年から2008年英国の図書館で最も多く借りられた。(2008年はジェームズ・パターソンが1位)2002年に児童文学や教育への貢献を認められ大英帝国勲章を受勲。

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