韓国ドラマ『地獄が呼んでいる』感想

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韓国ドラマの『地獄が呼んでいる』のあらすじと感想です。
『イカゲーム』観終わったーと思ったら、Netflixで新作『地獄が呼んでいる』をオススメされ観てみたら私的には『イカゲーム』よりハマりました!

キャスト:ユ・アイン、キム・ヒョンジュ、パク・ジョンミン、ヤン・イクチュン、リュ・ギョンス
原作・制作: ヨン・サンホ、チェ・ギュソク
原作となるコミック「地獄」は『新感染 ファイナル・エクスプレス』ヨン・サンホと、漫画家チェ・ギュソクの合作。

チン・ギョンフン刑事役のヤン・イクチュンは、『かぞくのくに』『あゝ、荒野』など日本の映画にもよく出演されています。ユジ執事役のリュ・ギョンスは『梨泰院クラス』にも出ていました。

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あらすじ(ネタバレあり)

シーズン1は全6話で2部構成となっています。1-3話、4-6話で区切られています。

ある日、男性がソウルのど真ん中で3体のゴリラ?のような奇妙な怪物に襲われます。怪物にぐちゃぐちゃにされ、怪物の手から放たれる白い熱線によって丸焦げにされ、骨だけが残ります。

新真理会の議長チョン・ジンス(ユ・アイン)率いる新真理会は、以前からこの意味不明な怪物が人を殺す動画を流していました。チョン・ジンス議長は、これは神の裁きであり「試演」だと言います。罪を犯したから地獄に送られるのであって、正義感を持って清く正しく生きましょうと訴えます。

また、新真理会の影響を受けた過激集団「矢じり」のスカルマスク(骸骨マスク)を被った男は、ネットで人々の不安を煽り、扇動します。

1部は、「天使」に地獄に行く日時を告知されたシングルマザーのパク・ジョンジャ(キム・シンロク)をめぐる話がメインです。新真理会は、30億ウォン払うから「試演」を中継したいと申し出ます。パクの子どもを海外に逃亡させるのを手伝うミン・へジン弁護士(キム・ヒョンジュン)やチン・ギョンフン刑事(ヤン・イクチュン)、娘ヒジョンが騒動に巻き込まれていきます。ミン弁護士は2部でも出ています。

2部は、パク・ジョンジャの事件から4年後の世界が舞台で、新真理会や矢じりによる恐怖支配が行われています。告知された人=「罪人」とみなされ、その家族も迫害される絶望的な世界です。告知された人や家族を世間から守り、新真理会のウソを暴こうとする「ソド」との攻防が描かれます。

注目ポイント

死ぬ日時を唐突に知らされ避けられない

場所かまわずに天使は地獄に行く日時を宣告します。スーパーの中だったり車の中だったり。死ぬ日時は、30秒後、3日後、あるいは何十年後です。

津波や地震といった災害のようだと思いました。ある日、急に降りかかってきて絶対に避けられないのです。

問題なのは、新真理会が「災害」みたいなものに無理やり「意味づけ」をしているところです。

人々はなぜ自分にこんな災厄が襲いかかってくるのか、理由を求めます。理由もなく、焼かれて地獄送りにされることなんて理解できません。だからこんな目にあうのは何か理由があるんだと考えます。そこで新真理会が不安な人たちの心を掌握してしまいます。

「犯罪のない世界のために」という名目で自分たちが世の中を統制する口実を作るのです。

あの3体の怪物は?

この天使や怪物たちは一体何を表しているのか、その正体は一切明かされていません。ヨン・サンホ監督は「集団リンチの最小単位として3の数字を選んだ」と発言したそうです。今後のタネ明かしがあるのかわかりませんが、かなり気になります。

「罪人」をスケープゴートとして、恐怖で権力を広げる新真理会

4年後の世界は、告知された人=罪人であり、迫害の対象です。ネットで懺悔を強制されます。罪人とされた人の家族も、偏見差別の対象となります。みんながああいう風になりたくないと思って、罪のない生活を目指そうとするわけです。本当に恐怖の世界ですよ。矢じりや新真理会は罪人探しを名目に暴力を振るい、矢じりはリンチや拷問、人殺しもします。

韓国大学のコン教授やミン弁護士による「ソド」は、告知された人をかくまって行方不明にさせてあげる活動をしていました。人に見られない場所で地獄送りにさせてあげるのです。

コン教授の「人に見られずに死ぬ権利がある」という言葉はハッとしました。人の尊厳を守り、人らしく生きて死ぬ権利は非常に重要ですが、これが脅かされる世の中になってしまったのです。

「新真理会」の教義はみんながわかりやすいもの

民衆が混乱しないように、またプロテスタントとの差別化を図るために「原罪」は教義に含んでいません。めちゃ恣意的です。統治者側に都合のいいように作られていることがわかります。(宗教とはそういう側面があるでしょうけど)

しかし、2部では生まれて間もない赤ん坊が告知され、その前提が揺らぐことになります。

「矢じり」が表す過激化する人々

1部でも十分に残酷でしたが2部では拷問、生きたまま火あぶりなど陰惨極まる手段で反乱分子を追い詰めていた矢じり。

誰もが、まさか自分があんな行動はしないと考えます。私もそうです。そんな方には以下の書籍『歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか』(大治朋子)がとても参考になります。
著者は、中東を調査し、普通の人も十分に過激化する要素を含んでいること、どういった人が過激な行動を取りやすいのか等を調査発表しています。タイムリーに図書館で見つけて良書でした。


歪んだ正義

2部のラストは夫婦に感動の涙涙でしたね……
告知された人を必ず地獄に行かせるっていう縛りはないんでしょうか?怪物が間違えたのか?そして、あの人の復活はどういうこと?じゃああの人も復活?そもそも地獄の使者たちは何?

本作品はどんな人にも突然訪れる災厄とそれに直面した社会・人間の反応を描いていてかなり深い作品だと思いました。でもグロすぎ、後味悪すぎて大ヒットにはならなそう。シーズン2ではどんな展開になるのか、全く想像がつかないので楽しみですね。

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